そして私は街へと戻った。 街中は、本当に螺子だらけ。機械でしかないみたい。 私は街の中央にある塔へと入って行くの。 塔の部分まで行くのには、あっちに曲がり、こっちに曲がり。 まるで迷路に迷い込んだ少女。 たまに大きな硝子の飾り物だとか名前のない部屋を見つけながら、 不安なんてなくて、ただただ、どんな素敵な場所があるのだろうと思ってた。 ようやく塔へと辿りついた私は、黒猫の騎士がいった宝石を知るの。 next