誰も知らないような、いや知っていても気にしないような、 それこそ来れないような、来ないような場所にその街は静かに息をしている。 何処にあるのかって? 深い深い、わずかな光しか届かない様な海の地面。 そこに古い街跡が沈んでいるの。 街は、歯車や螺子が沢山転がっていて、まるで街が大きな時計のよう。 朽ちて壊れてしまいそうな退廃的繊細さ。 未知の世界を魅せる不思議な魅力。 この世界の時計が動き出したら、とても楽しそう。 next